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一条天皇のウラ(史実で楽しむ 光る君へ解説・考察 ep 25(第24回)「忘れえぬ人」)


第24回「忘れえぬ人」を楽しむ解説うさー

ドラマでは語られなかった、長徳三年(997年)の動向も見ていくうさよ


【動画版はこちら】


詮子姉さんの病気回復を祈って大赦が行われたのは3月25日で

伊周と隆家の恩赦と召還が決まったのは、4月5日うさ


あれだけのことをやったうえに、形式的には地方官としての任期を残している二人を召還すべきかどうかはビミョーだったらしく

公卿会議でも意見は4つに分かれたうさ


ドラマだと、斉信が「法律の専門家に調査させるべきだ」と言ったり

公任が「任期までは地方に留めるべきだ」とか言っていたのが印象的だったうさ


なお、道綱は、ここでキョドって「(ロバート実資と)同じです」って言って逃げてるけど

『小右記』をみると、確かに斉信や公任たちの意見は残されてるけど、道綱の意見は書いてないうさね

史実でも道綱は何も言えなかったか、ロバート実資に捨て置かれるほど、くだらない意見を言ったんたろうね…うさ


結局、一条天皇の勅定で伊周と隆家を京に召還することが決まったうさ

すると、隆家がチョーゼツソッコーで、16日後の4月21日に帰ってきたうさ

『延喜式』によると京から出雲国まで下るときは8日かかって、出雲から京に上るときは15日と

京から出雲までは往復23日ほどかかるうさ

今回は緊急ということで、情報を運ぶ下りの使者は飛駅的に早馬を飛ばして4日縮めたとしても、往復で19日かかるうさ

ドラマでも藤原顕光が「ふつうなら二十日はかかろう」と言っているうさ

この理論値19日に引っ越し準備とかなんとかでけっこうな日数が加わるはずなんで

16日目に隆家が帰ってきたというのは、ロバート実資が「不可解なり」と言っているように、なにかウラがあるはずうさ


ひとつの可能性は、隆家は出雲国には滞在していなくて、京に近い但馬国とか、へたすりゃ京の近辺に潜んでいたというのが考えられるうさ

ただ、ドラマでは、隆家は道長に「出雲の干ししじみ」を献上していたうさ

すると、隆家はほんとうに出雲にいたのか、

しじみは干して長期保存できるようにしてあるので、隆家は少し前に出雲を離れて、干ししじみを持って京に近づいていたのか、

干ししじみが出雲産というのが大ウソだったという可能性が考えられるうさね

うさぎ先生的には、

隆家は大赦の報を受けたときに、自分が召還されるかどうかも確かめずに京に向かって帰り始めた

と推測してみるうさ

これなら、大赦の3月25日から隆家帰京の4月21日まで26日となるので

ロバート実資が抱いた不可解さに一応の答えを出すことができるうさ

まあ、あの隆家なら数日前まで出雲にいたくせに、あわてて京に向かったから出雲のしじみなんて手に入れていなかったから、京都に近いどこかでしじみをゲットして「出雲の土産です」って道長にウソを言うくらいのことはしそううさね


一条天皇が詮子ママの病気見舞いに行ったのは、6月22日うさ

ロバート実資の日記『小右記』や藤原行成の日記『権記』によると巳の四刻なので

だいたい、午前11時くらいうさ

『小右記』に「病が重かったから見舞いに行った」とあるので、ドラマのように、詮子姉さんが起き上がることができたかどうかはあやしいうさ

そんで、ドラマに「その日のうちに」とあったように

グダグダ共依存カップルの片割れの定子ちゃんが一条天皇に呼ばれたのは、一条天皇が重病のママを見舞ってから半日もたってないころうさ


絶対、一条天皇はママの重病とかに興味なくって、ママを見舞っているときも、定子ちゃんとラブラブちゅっちゅすることしか頭になかったうさよ

ロバート実資もバチギレして、日記に「天下甘心せず」という有名フレーズを残しているうさ

今でいうと

重病のママが病床で朦朧としているところにバカ息子が凸ってきて、朦朧としているママの肩を揺すりながら、

「ねえねえ、身内の不始末の責任を取って(実質的に)離婚した元ヨメと同棲してもいい? 今のヨメ(元子ちゃん)とも、ラブラブちゅっちゅしてるけど ねえねえ、ママ、また元ヨメも呼び戻してラブラブちゅっちゅしてもいいよね? 今のヨメ(元子ちゃん)とも、ラブラブちゅっちゅしてるけど」

って詰め寄ったようなものうさよ

重病で朦朧としているママも、思考して判断するのもおっくうで

「分かった、、、なんでもいいよ、、、好きにしていいよ、、、キツイから早よ寝させて。。。」

っていう気持ちだったと思うさ

ダメ恋図鑑もびっくりの、ダメ息子うさね


あと、ドラマでも史実でも

「定子ちゃんは内裏の外の職御曹司に住まわせるからオッケー」

的なことを言っているけど

一条天皇は職御曹司に住んでいた定子ちゃんを内裏の中に呼び寄せてラブラブちゅっちゅするから

「意味ねーじゃん!」と当時の人達も、うさぎ先生も思ったうさ

職御曹司っていうのは、大臣の宿直室であり執務室うさよ

今でいうと、

専務が「よし仕事しよ!」って気合い入れて執務室に入っても、隣部屋では会長の禁断の愛人が生活しているようなものうさ

やってらんねーうさよね

ついでに言うと、このころの一条天皇は、定子のほかには藤原元子がお気に入りだったみたいうさ

前年に入内した大納言藤原公季の娘・義子(22歳)は内裏の弘徽殿に住まわされたけど

同じく前年に入内した右大臣藤原顕光の娘・元子(18歳?)は、もっと近い承香殿に住んでいて

しかも定子ちゃんが職御曹司に入って1箇月後ぐらいには、元子ちゃんの懐妊が分かったうさ

一条天皇、、、おま、、、うさ


懐妊系のこぼれ話といえば、

このころの倫子は懐妊中うさ

ただ、このあとの10月16日に倫子は男子を出産するうさけど

その後の記録に出てこないので、悲しいけど、その子は早世したと考えられてるうさ

今回の時点で、道長と倫子との間の子は9歳の彰子と頼通、そして去年生まれた教通うさ

道長と明子との間の子は頼宗と顕信と能信で、一番若い能信が2才くらいうさ


これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので

ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ

よろしくうさー


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