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為時の越前下向(史実で楽しむ 光る君へ解説・考察 ep 23(第22回)「越前の出会い」・ep 24(第23回)「雪の舞うころ」)


第22回「旅立ち」と第23回「雪の舞うころ」を楽しむ解説うさー

今回は、為時の越後国赴任の話うさ


【動画版はこちら】

あらすじ

為時本人の希望により、一度は小国淡路の国司に任命された為時

しかし、まひろが勝手に為時を自演して「I wanna be the 越前守」レターを道長に送る

道長がレターを開くと、そこには次のような漢詩が


苦学の寒夜、紅涙襟を霑ほす

除目の後朝、蒼天眼に在り


漢詩の意味は、だいたい

苦労してに学問に打ち込んでいた寒い冬の夜には、

血の涙が襟を濡らすほどの思いをしておりました。

(それなのに)除目の翌朝には(期待に反する任命を聞いたので)、

(むなしく空を見上げて、)美しい青空が目に映っている。(だからよけいにむなしい)


という感じうさ

ちょうど、宋人がいる越前国へは中国語(漢文)に長けた人物が国司としてあたるべきだ

と道長は考えていたので、深夜のダメ恋筆跡鑑定で「まひろの字じゃーん(ニチャア)」と思いつつも

為時からの手紙として一条天皇に見せたうさ

ドラマでは、漢詩を読んだ一条天皇が、「蒼天ってオレのこと?」と、自意識100万ボルトの感想を述べていたうさ


「(ドラマでは)そもそも為時本人が自己推薦書で「淡路守になりたい」って最初に自分で言ってたじゃん

なんで今になって淡路守が不満とか言い出すのコイツ?」と考えるほどは勘が良くない一条天皇は

中国語(漢文)に長けた為時を越前守に任命し直したうさ


まひろがパパ為時と京を出発したのは、秋の末だと考えられているうさ

この年の閏7月10日に、なにげに鴨川が洪水を起こしているから

鴨川の横に住んでいたまひろ一家は、洪水の被害を受けていた可能性があるうさ

弟の惟規は約24歳になっているけど、文章生として修行中の身なので、越後国にはついていかなかったうさ

早よ、働けや!

あ、パパ為時もあんまり働いてなかったうさね そういえば


当時、越前に向かう道は次の通りうさ

まず、京を出立した後、逢坂の山を越えて打出浜(大津海岸)に出るうさ

そこで船に乗って琵琶湖西岸を北上して、塩津湊に上陸するうさ ドラマでは雨が降っていたうさね

実は、紫式部は越前への旅の途中に「かき曇り夕だつ浪のあらければうきたる舟ぞしづ心なき」という、夕立ちの歌を残しているので

ドラマでも夕立ちを再現していたということうさ

塩津から北上して、塩津山(深坂峠)を越えて敦賀にいたり、さらに北上して丹生郡(今の越前市)の国府に入ってゴールうさ

『延喜式』よれば、越前国へは下り四日とあるので、まひろ一行はだいたい5~6日かけて旅したと考えられるうさ

為時一行が越前国に入るときには、通常は「境迎え」という儀式で越前国の官人から迎え入れられるうさ

さて、宋人が安置された松原客館は、国府よりもかなり手前の敦賀にあったので

ドラマのように、国府に到着する前に松原客館に立ち寄るのは、合理的ではあるうさ


これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので

ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ

よろしくうさー


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