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長徳の変1 【史実で楽しむ 光る君へ解説  第19回(ep 20)「放たれた矢」】


うさようございまーす

今回は、第19回(エピソード20「放たれた矢」を楽しむ解説うさー

ついに有名な事件の「長徳の変」が起こってしまったうさね

今日は、ドラマでは描ききれなかったエピソードも含めて、長徳の変にいたる歴史的な過程と

長徳の変の結末を詳しく詳しーく解説していくうさ

……と思ってたけど、長徳の変の後半はまだ放送されていないから、今回は前半だけうさ


【動画版はこちら】



ことの発端は、996年正月16日、故太政大臣藤原為光の邸で、花山法皇と藤原伊周・隆家兄弟の従者が闘乱したうさ

今回は、そこに至る事情を中心に解説するうさ

藤原為光は、なんちゃって貴公子斉信と、愛されすぎ女子忯子ちゃんのパパだった人うさ

そのお家、つまり今回のドラマで伊周が泣きべそかきながらおめおめと帰ってきた故太政大臣藤原為光の邸の場所は

『百錬抄』によれば「一条第」で 『栄花物語』では「鷹司なるところ」とされているうさ

トランジション

さて、長徳の変の登場人物をおさらいしておくと

花山法皇は、もちろん足扇ほれほれ東宮師貞親王が花山天皇にポケモンシンカして

花山天皇が兼家・道兼に騙されて譲位してメガシンカした、足扇ほれほれ東宮師貞親王の最終形態うさ

「忯子―!」と内裏の中心で愛を叫んでいた花山法皇は、伝説によると一度地方に下り

しばらく仏道修行にあけくれたあと

あふれる性欲が冴羽獠のように再びバーニングして そこかしこで女子を口説きまくっていたうさ

そして、バーニング花山法皇は、忯子ちゃんの面影があったからか

忯子ちゃんの妹の、「四の君」ちゃんにラビンユーしてたうさよ

もちろん、当時としても、これは法皇という地位にふさわしくない行動だったうさ

ここまでが、バーニング花山法皇が藤原為光の邸にいた理由うさ

トランジション

じゃあ、伊周と隆家はというと

伊周は「四の君」ちゃんの姉の「三の君」ちゃん ドラマでは光子ちゃんにラビンユーしてたうさ

「三の君」光子ちゃんは、第17回で伊周と隆家が会話しているときに、すでにちらっと話題に登っていたうさよ

史実的には、三の君の本名は分かっていないけど

ドラマでは藤原為光の娘ということで「光子」ちゃんとされているうさ

藤原倫寧の娘が藤原寧子(道綱の母のこと)なのと同じネーミングうさね

というわけで、伊周も光子ちゃんに会いに藤原為光の邸に凸ってきて

同じく四の君ちゃんに凸りつくして賢者タイムの花山法皇と鉢合わせしたというわけうさ

じゃあ、史実では隆家は?

、、、知らん!

史実で、隆家はなんで兄ちゃん伊周の夜這いについて行ったうさか??? うさぎ先生的にナゾうさ

そこを大河ドラマでは、伊周が泣きべそかいて帰ってきたので、隆家がヘルプを買って出たという展開にしたうさ

良いアレンジだと思ううさ

ともあれ、これで故藤原為光邸の前には、夜中に二台の牛車が縦列駐車することになったうさ

ドラマでは伊周と隆家は乗馬で光子ちゃんちに行ってたけど、おそらくそれはありえなくて

史実では牛車だったと考えるべきと思っているうさ じゃあ、なんでドラマでは乗馬にしたか推測すると

予算の都合だと思ううさ

「光る君へ」では、実は牛車は緑色の網代車一台しか用意できていないうさ

これまで、どのシーンを見ても、例えば倫子のお家とか、散楽の横を牛車が通るシーンとか、、、

全部同じ牛車だったうさ

ドラマでは限りある予算などのなかでどうにか工夫して 一台の牛車でやりくりしていたけど

どうしても、同じシーンに二台の牛車を入れることはできないうさ

そこで、演出で工夫して、伊周と隆家は乗馬で凸ったということにしたうさ

牛車のやりくりといえば、天皇専用車ともいえる輦車を除けば

牛車には高級車の檳榔毛と一般車の網代車があったうさけど

ドラマでは網代車しかないから、花山法皇のような高貴な人も網代車に乗っているうさ

だから、(繰り返すけど、演出や制作の都合を否定するわけじゃないけど)

伊周が花山法皇の牛車を見て「見事なしつらえの牛車であった」と言うのは矛盾があって

見事なしつらえなら高級車の檳榔毛を見たはずで

花山法皇がお忍びのためにあえて一般車の網代車で来てたのなら

伊周自身も檳榔毛に乗っている高貴なヤツなので、網代車をみたなら「たいした男じゃないな」と思うはずうさ

実は、うさぎ先生はドラマで伊周が網代車を見たシーンを見たときに

「これは、伊周が相手が大した身分じゃないと思ったからケンカをふっかけたという展開にするとみた! ドヤっ!」と思ったけど

見事に外したうさね

重箱の隅をつついてみたけど、限られた制約の中での演出を否定するつもりはないうさよ

大河ドラマ「光る君へ」、楽しいうさよ

トランジション

さて、史実てきには、たぶん、どちらの牛車にも十人以上の従者が従っていたうさ

そんで、隆家はおそらく伊周の牛車にいっしょに乗っていたと思ううさ

ドラマでは、隆家がソロで弓矢を射掛けたけど 史実では、

この人口密度が高い縦列駐車場争いのとき、お互いの従者同士が殺し合いを始めたうさ!

一般的には、伊周のほうが、「花山法皇もボクの三の君ちゃんを狙っているのか!怒」と勘違いしてケンカをふっかけたと伝えられているうさ

しかも闘乱のとき、伊周・隆家兄弟の従者が花山法皇に矢を放って法皇の服に当たるわ

花山法皇のお供の童子二人をサツガイして、なんと首を持ち帰るわ、という大大大事件となったうさ

事件の情報はただちに公卿のトップの、内覧の右大臣道長に報告され

(ドラマ的想像では)頭を抱えてため息をついた道長は、ロバート実資にも通報したうさ

このときのロバート実資は、平安京の治安維持を担当する検非違使の長官でもあったうさ

ロバート実資はきっと(ドラマ的想像では)、カッと目を見開いて

「こんなことはありえない。あってはならない」と、大事なことを二度繰り返したと思ううさ

矢を射かけられた花山法皇の側でも事件を表沙汰にして炎上させたくなかったのか

伊周・隆家の行為を不問にしようとした形跡もみられるうさ

ただ、事件直後の正月25日に除目(人事)会議があったけど、伊周は会議からすでに外されていた可能性もあるうさ

ここからは、次回のドラマを見てからのお楽しみにするしかないうさ

これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので

ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ

よろしくうさー



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