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史実で楽しむ 光る君へ解説 ep 17-2「華の影」 伊周と道兼バトル



うさようございまーす

今回は、エピソード17「華の影」を楽しむ解説、パートツーうさー

平安時代のあれこれを知って、ドラマの解像度を上げていくうさよー



【動画版はこちら】


唐物と宋商人は要チェック

最初のシーンで、はんにゃ斉信が定子ちゃんに越前国から取り寄せた鏡をプレゼントしていたうさ

その鏡の形はまんまるじゃなくて、縁がくねくねしていたうさ

こういう鏡は「八稜鏡」と呼ばれていて、国産品と舶来品(唐物)があったうさ


斉信はおなごへのプレゼント名人だし、定子は舶来品好きだし、越前国は宋の商人が来着するところだしなので

はんにゃ斉信のプレゼントミラーは、宋からの舶来品だったと考えられるうさ

なお、定子と舶来品については前回の動画で紹介しているうさ

なおなお、越前国と宋商人という組み合わせは覚えておいたほうがいいうさ


香炉峰の雪

でた!香炉峰の雪! 、、、なんだけど、ききょうと『枕草子』ネタは独立した動画で特集したいうさ

お楽しみにしてくださいうさ




空気読まない隆家

藤原隆家が登場したうさね

隆家は伊周の弟で、20歳の伊周の5歳年下の15歳うさ そりゃ、ナマイキ盛りなわけうさ

ていうか、厨二病に骨の髄まで侵食されているお年頃うさ

若いからしょうがない、、、と言いたいところだけど

昔、大学院の研究会で『小右記』の原文を読んでいたときに

「道隆ってほんと空気読まねえ。周りからぜんぜん浮いてる」って感じていたので

大人になっても厨二病道隆はこじらせくんうさ ドラマでどうなるかが楽しみうさね

道隆は有名人なので、今後もドラマにでたときに何回か紹介していくと思ううさ


伊周と道兼バトル

じゃあ、別系統のナマイキ伊周のほうだけど、ドラマで伊周は内大臣に任命されていたうさね

内大臣は、天皇と摂関を除けば政界のナンバースリーのポジションで

このナンバースリーポジションに伊周が20歳で任命されたというのは先例がなく ほんとにありえないことだったうさ

今でいうと、内閣副官房長官が20歳のおぼっちゃんということうさ


あ、そういえば、内大臣となった伊周が道兼と話していたシーンがあったけど

なんで、その二人が話をしてるんだ? と不思議に思わなかったうさか?

実は、伊周の前任の内大臣は道兼だったうさ 

なので、二人が話していたのは、伊周が内大臣に就任した挨拶の場だったと考えられるうさ

だからこそ、道兼は「そのような考えで内大臣が務まると思うのか」と、後任の伊周を叱っていたうさ

ここで、ドラマでは前に「道兼はあまり参内しなくなった」というナレーションがあったことを思い出すうさ

参内しなくなったということは、道兼が内大臣の仕事をよく休んでいたということだからこそ

前任の道兼の言葉に対して、後任の伊周は「叔父上は何か良きことをなさったのでしょうか」とやり返したということうさ


付け加えると、その場には三人いて、もう一人は左大臣の源重信だと思ううさ

源重信は、去年なくなった倫子パパ源雅信の弟で、72歳のおじいちゃんうさ


じゃあ、左大臣と内大臣といっしょに飲んでる道兼は何者かというと

内大臣のあとは、ほんとは右大臣になっているうさ 政界ナンバーツーポジションうさ



右大臣といえば、藤原兼家の役職うさよ!

そこまで重い任についているのなら、いくら汚れ仕事といっても、伝染病のど真ん中に突っ込んでいくのはどうかと思ううさ

だからこそ、ドラマが引き立つんだけどね、、、うさ


あめつちの歌

疫病で死ぬときに、たねが歌っていたのは「あめつちの歌」うさ

まひろがたねに教えていたのは「あめつちの歌」うさ

「あめつちの歌」はかな48字をすべて使って歌にしたもので

手習い用の教材として使われたと考えられているうさ

「あめつちの歌」の初見は10世紀の『源順集』で、大河ドラマのころに存在したのは確実うさ

なお、有名な「いろは歌」は11世紀後半が初見で、大河ドラマのころに存在したかどうかはビミョーうさ

なんかニコ動で初音ミクが「あめつちの歌」を歌っていたので うさぎ先生も張り合ってみるうさ

あめ(天)つち(地)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのえを(榎の枝を)なれゐて(慣れ居て)

ドヤ! うさ


その他、雑感

「道長に似てぼんやり」している幼い彰子が、「バケるかも」というのは

今回、倫子が覚醒したように、父親似の彰子が母親似にバケるということうさかね



近衛中将の隆家が一条天皇の御前で舞っていたうさ

天皇の御前や朝廷の行事で見事に舞うというのは、近衛中将の重要な仕事だったので(繁田信一説)

隆家は断ろうとしている場合じゃないうさ


隆家たちが舞っている場に詮子姉さんが入ってきてキレ散らかしてたけど

詮子姉さんは出家しているので、髪はあの長さでいんだろうかと思ったうさ


道長が、この年の疫病を「この度はいつもと違う」と言っていたけど

実際に、このときの疫病の流行は、聖武天皇の頃以来のひどいものだったと考えられてるうさ

天然痘ウイルスが舞い散らかす悲田院に突入する政界ナンバースリーとセブン


なお、一条天皇を別格として

ナンバー1:関白・藤原道隆

ナンバー2:左大臣・源重信

ナンバー3:右大臣・藤原道兼(道隆の弟)

ナンバー4:内大臣・藤原伊周(道隆の息子)

ナンバー5:大納言・藤原朝光(道隆の従兄)

ナンバー6:大納言・藤原済時

ナンバー7:権大納言・藤原道長(道隆の弟)


これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので

ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ

よろしくうさー


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