top of page

長徳四年の真実(史実で楽しむ 光る君へ解説・考察 ep 26(第25回)「決意」)


うさようございまーす

第25回「決意」を楽しむ解説うさー

今回の後半は、恋愛勢にとってはたまらない回になったうさねー

日本史勢のうさぎ先生的には、ドラマのナレーターが、まひろと宣孝の結婚の翌日が日食と言っていたうさから

日食だった長徳4年10月1日から結婚の日取りを逆算したら、、、

まひろと宣孝の結婚は 9月29日、、、

肉の日うさね!

とか言って、一羽で盛り上がっていたうさ

ドラマでは日食を「不吉の兆し」と言っていたうさけど

史料を確認したら、この日は日食の前に地震まで起きていたうさ

当時の人たちの感覚だと、そうとうに不吉みを感じていたと思ううさ


【動画版はこちら】



前回のドラマから今回にかけての時期に有名な話があるうさけど

ドラマでは取り扱われなかったから、紹介するうさ


一条天皇が引責出家したはずの定子を職御曹司に呼んだ長徳3年6月22日の3日後

中納言のロバート実資は「ロバート実資よりもあとに中納言になった道綱が、ロバート実資を追い抜いて大納言になりそうだ」というウワサを聞いたうさ

ロバート実資は激怒して、一条天皇に対してまで「天皇は先例を知らんのか!」

と、真凛ちゃんを(たぶん)ほっといて、(たぶん)ラブラブちゅっちゅせずに日記に書いているうさ



さらに、7月5日に実際に道綱が大納言になると

ロバート実資は激怒に激怒を重ねて、「道綱とか、名字を書くこと以外、なんも知らんヤツじゃねえか!」

と、真凛ちゃんを(たぶん)ほっといて、(たぶん)ラブラブちゅっちゅせずに日記に書いているうさ


さらにさらには、「身内だからって、アホの道綱を出世させるとか、道長や詮子が好き勝手に政治をやってやがる!」

と、真凛ちゃんを(たぶん)ほっといて、(たぶん)ラブラブちゅっちゅせずに日記に書き加えてるうさ


トランジション

次は、ドラマで道長が、引責出家したはずの定子ちゃんとラブラブちゅっちゅするために多くの民の命を犠牲にした一条天皇のていたらくにバチギレして、「お仕事辞めます」と、メンヘラ男子仕草をやった話うさ


このころに道長が三度も辞表を叩きつけたのは史実うさけど その理由はドラマではかなりアレンジしてあるうさ

史実だと、、、腰の病気が理由だったうさ

腰の病気がキツいので、出家すると言って辞表を出したうさ


史実の道長は、かなり病気がちで、しかも病気になるとかなり弱気になる人だったうさ

ドラマでも「自分は政治のトップに立つ器ではない」的なことを言っていた道長うさけど

史実でも、このときの三度目の辞表では「母后の同胞をもって…」と、つまり「母や父の力で実力以上に昇進してしまい…」と言ってるうさ

ドラマで言ってた三度の辞表のあとにも、史実の道長は定期的に辞表を出するので、

(道長の主観としては)実力以上のハシゴを登らされてやらされている左大臣という立場と仕事と責務は、そうとうにキツかったんだと思われるうさ

権力者の孤独うさよね


トランジション

ドラマでは鴨川の治水工事が後手に回った理由は、全部、引責出家したはずの定子ちゃんとラブラブちゅっちゅしていた一条天皇のせいにされていたけど

史実では、この年の5月から「あかもがさ」と呼ばれる感染症、すなわち麻疹が大流行したうさ

『日本紀略』に「主上より始め庶人に至るまで、上下老少、この瘡を免るる無し」と書かれるほどのありさまだったうさ


実際、一条天皇も7月に感染してるし、書の達人として名高い藤原佐理は死んでるうさ

あと、行成も罹患して、「心神不覚」にまでなったし、道長と詮子姉さんがこのころ罹った病気もおそらくあかもがさうさ


というわけで、このようなパンデミック状況で万事が滞っているなか

鴨川の堤防の修理もしかたなく後回しになってしまっていたところ

9月1日に鴨川の堤が決壊してしまったという事情があったうさ


この年は疫病が大流行しているところに鴨川が氾濫して、さらに日食と地震まであったので

人々の不安はかなり高まってたと思われるうさね


あ、そういえば、パンデミック真っ只中の6月は、一条天皇のもう一人のお気に入りの元子ちゃんの臨月だったうさけど

6月3日には、一条天皇の御座に犬のフンが置かれるといううんこテロも起こったうさ

一条天皇がうんこテロに気づかずに御座に座ったのかどうかが気になるうさね


トランジション

ついにまひろが宣孝と結婚したので、ここで宣孝についてまとめておくうさ

藤原宣孝は、まひろのまたいとこにあたるうさ


ドラマでは筑前守になって「受領の旨味を吸い尽くした」とドヤっていたけど

実は、その前にも備後・周防・山城の受領を歴任していたうさ

為時とは大違いうさね


利権の塊である受領に何度もなっているので、宣孝は羽振りがよかったと思われるうさ

ドラマでもあった、金峯山寺に親子で派手な格好で詣でて世の失笑をかったこともそうだし

女性関係がハデだったことも、潤沢な経済状況に支えられたものだったうさ


ドラマでは盛り上げられなかったけど、かつてミチカネが花山天皇の蔵人頭をしていたときには、為時とともに蔵人をしていたうさ

まひろの母ちやはを殺した道兼と、まひろパパの為時と、まひろ未来の夫宣孝が同僚とな! これは、一波乱あるうさね!

と思って、初期の動画で予言していたけど、みごとに予想をハズしたうさね


宣孝の仕事ぶりはテキトーだったみたいで、賀茂臨時祭のときに仕事を忘れて怒られたり

祈雨の使者として丹生社に行ったときに、地元人に乱暴されてクビになったりしたことがあるうさ

朝廷の使者に乱暴した地元人でなく、使者の宣孝がクビになったってことは

宣孝がよっぽどのヘマをしたと考えられるうさ


プライベートでは、金回りが良くて女性関係がハデだったことに加えて

賀茂祭の舞人に何回か選ばれるほどダンサブルで、賀茂臨時祭のバックオーケストラのリーダーを務めて行成に絶賛されたりしているうさ

全体的に、史実の宣孝は、佐々木蔵之介が演じているドラマ版宣孝そのもののキャラだったと言えるうさ

佐々木蔵之介さん、さすがうさね


ひとつ、宣孝にしては地味なエピソードがあって、20年間にわたって日記をつけていたみたいうさ

現在まで宣孝の日記が残されていないのが残念うさ



これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので

ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ

よろしくうさー


「光る君へ」を楽しむ参考文献リスト

オススメ!『光る君へ〈紫式部とその時代〉』(NHK出版)→https://amzn.to/4arFW1V

オススメ!紫式部と藤原道長』(倉本一宏)→https://amzn.to/3NqFJlT

オススメ!『清少納言と紫式部』(丸山裕美子)→https://amzn.to/47VQEvY

『藤原道長: 摂関期の政治と文化』(大津透)→https://amzn.to/3TD3HhI

『牛車で行こう!: 平安貴族と乗り物文化』(京樂真帆子)→https://amzn.to/3v8XWy6

『一条天皇 (人物叢書)』(倉本一宏)→https://amzn.to/47bdC0T

『藤原道長(人物叢書)』(山中裕)→https://amzn.to/3RBkChJ

『写真でみる 紫式部の有職装束図鑑』(仙石 宗久)→https://amzn.to/3v5Plfk

『平安朝 女性のライフサイクル』(服藤早苗)→https://amzn.to/41zozYW

『絵巻で歩む宮廷世界の歴史』(五味文彦)→https://amzn.to/3GTfjoX

『清少納言 (人物叢書)』(岸上慎二)→https://amzn.to/41BiCuP

『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』(倉本一宏)→https://amzn.to/3RUJq60

『平安京の下級官人』(倉本一宏)→https://amzn.to/3vc1X4H

『藤原氏―権力中枢の一族』(倉本一宏)→https://amzn.to/48lwBHm

『平安朝 皇位継承の闇』(倉本一宏)→https://amzn.to/4808Y7f

『皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史』(倉本一宏)→https://amzn.to/3tE8XXw

『敗者たちの平安王朝 皇位継承の闇』(倉本一宏)→https://amzn.to/3vi8qLm

『紫式部 (人物叢書 新装版)』(今井源衛)→https://amzn.to/485WYRC

『孫の孫が語る藤原道長』(繁田信一)→https://amzn.to/3tzJbUk

『藤原行成 (人物叢書)』(黒板伸夫)→https://amzn.to/4avVn9q

『文学で読む日本の歴史―古典文学篇』(五味文彦)→https://amzn.to/47fQ0Iu

『光源氏に迫る: 源氏物語の歴史と文化』(宇治市源氏物語ミュージアム)→https://amzn.to/3Nzs5wz

『藤原彰子 (人物叢書)』(服藤 早苗)→https://amzn.to/4aA73I4

『キャラ絵で学ぶ! 源氏物語図鑑』(伊藤賀一)→https://amzn.to/479NS55

『完全解説 装束の描き方』(ながさわとろ)→https://amzn.to/48oVba2

『平安時代天皇列伝』(樋口健太郎)→https://amzn.to/3v9CjNX

『図説 藤原氏』(木本好信)→https://amzn.to/48403lc

『源氏物語を楽しむための王朝貴族入門』(繁田 信一)→https://amzn.to/487H4GB

『平安貴族の仕事と昇進: どこまで出世できるのか』(井上 幸治)→https://amzn.to/48wt5tp

『平安貴族の住まい: 寝殿造から読み直す日本住宅史』(藤田 勝也)→https://amzn.to/48uCUbr

『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 源氏物語』(竹内正彦)→https://amzn.to/47e6MYq

『紫式部日記 現代語訳付き』(紫式部)→https://amzn.to/3RCP7El

『源氏物語 解剖図鑑』(佐藤 晃子)→https://amzn.to/4ausWIX

その他、面白かった本

『神作家・紫式部のありえない日々: 1』(D・キッサン)→https://amzn.to/3TwrGyZ

『神作家・紫式部のありえない日々: 2』(D・キッサン)→https://amzn.to/4axvben

『神作家・紫式部のありえない日々: 3』(D・キッサン)→https://amzn.to/41C8y4o

『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』(井上 ミノル)→https://amzn.to/3RrTvWw

『もしも紫式部が大企業のOLだったなら 大鏡篇』(井上 ミノル)→https://amzn.to/3tzKene

『大摑源氏物語 まろ、ん?』(小泉吉宏)→https://amzn.to/3tDJtcR

『まんがで読む古典 1 枕草子』(面堂 かずき)→https://amzn.to/3TzVwm4

『まんがで読む古典 2 更級日記・蜻蛉日記』(羽崎 やすみ)→https://amzn.to/3Tyl3Mr

『暴れん坊少納言 1巻』(かかし 朝浩)→https://amzn.to/41zq6hE


閲覧数:137回0件のコメント

Comments


bottom of page