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Q&A

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1960年安保闘争のときの参議院の審議と議決

宿題:衆議院で新安保条約批准が採決(5月19日)された後、参議院では1ヶ月後に時間切れで自然成立(6月19日)しましたが、参議院では審議したけども議決にいたらなかったのか? それとも、審議自体をしていないのか?


野党が参議院での審議をボイコットしていたので、6月1日から自民党単独で参議院本会議を開きました。

6月8日午後1時から、参院安保特別委員会で審議。野党系は出席拒否。

そんで、本会議は継続していて、アイゼンハワー大統領訪日が中止になった時点では、岸信介首相は「私の希望としては参議院の意思で議決することを望む」と語っています。

つまり、最初から審議をしなかったり、最初から自然成立を狙っていたのではないということですね。

参議院での審議は5回行われました。ただ、公聴会は開かれませんでした。


最後まで、自民党は6月17日・18日にも審議しようとしましたが、社会党はボイコットするだけでなく、安保特別委員会室の前を占拠して自民党の国会議員たちが入室することを妨害します(これは衆議院のときもなされたやり方で、これに困った自民党がなんとかしようとした結果”強行採決”と呼ばれる方法がとられたのです)。

部屋に入れないと審議のしようがないので、自民党は19日午前0時の自然成立を待つしかなくなりました。自民党が自然成立を待つことを声明したのは、18日の午後2時でした。自然成立の10時間前まで、自民党は審議と議決をしようとしていたわけです。


結論。自民党は一貫して審議して議決しようとしていましたが、野党が一貫して妨害していたので、最後の最後で自民党は自然成立を待つしかなくなりました。なお、国会内がこのような状態の1ヶ月間、国会議事堂の外側では全学連や共産党などが国会敷地内に侵入(←違法行為)したりしていました。


参考:信夫清三郎『安保闘争史」三五日間政局史論』(世界書院、1969年)


私、昔、河合塾が作成したある文章かどっかの大学の入試問題かなんかに「参議院で審議しなかった」とあったので、調べて「議決しなかっただけで、審議はしてそうですよ」と指摘したけど、偉い人にスルーされたんですよねえ。。。

やっぱ、審議してんじゃん!(愚痴)

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