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Q&A

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中世の日本では、なぜ貨幣が鋳造されなかったのか?

直接的に言及されているものをまだ見つけきれていないので、参考文献をいくつか読んでの私の私見を述べさせてもらいます。


①朝廷や幕府権力の弱さ

朝廷も幕府も品質を管理して貨幣を鋳造し、偽造を取りまったり流通網を整備したりするコストも力もないと思います。


②輸入したほうが安い

朝廷も幕府が銅銭を鋳造するよりも、当時はぜったいに完成品を輸入したほうが安くつきます。


③中国銭の信用の高さと使い勝手のよさ

国内経済の規模に対して、対外経済の規模も大きいので、中国との取引に使用できる通貨がどうせ必要とされる。さらに、中国以外とのアジア諸国との取引にも使用できる。


以上要するに、国内で鋳造するメリットもないし、必要もないし、鋳造する力もないというのが理由だと考えられます。


参考文献:

高橋典幸編『日本史の現在3 中世』(山川出版社・2024年)

荒野泰典ほか編『倭寇と「日本国王」 日本の対外関係4』(吉川弘文館・2010年)

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