「文人」の用法
古代の「文人」は、やはり基本的に、下の辞書の(2)の意味で使うことがほとんです。(3)の意味は少し狭くて、(2)の意味で使っているのか(3)の意味で使っているのかは明確でないことが多いです。
(1)のように、武官に対する文官という意味で使われることはほとんどないです。『続日本紀』とか律令に少しあるぐらいじゃないでしょうか(武士論の研究者が「武士」という語の古い用例を紹介することは多いのですが、そのときにセットで挙げられているのを何度か見た記憶があります。数は少ないです)。
古瀬奈津子『摂関政治』でも、文章生((3)の意味)と確定できない弁官にも「文人」を使っているので、明らかに(2)の意味で使用しています。
なお、古瀬奈津子『摂関政治(シリーズ日本古代史⑥)』(岩波新書、2011年)
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