top of page

Q&A

公開·1名のメンバー

全学連以前に全国的な学生運動組織はあったのか?

高木正幸『全学連と全共闘』(講談社現代新書、1985年)によると、


「いわゆる戦前にも、学生運動が存在しなかったわけではない。

 一九一八年(大正七年)、東京帝国大学の学生によって結成された「東大新人会」や、京大生による「京都労学会」、早大生による「民人同盟」などである。学生運動の代名詞として用いられた「全学連」の前身ともいえる「学連」―ー学生連合会も、一九二六年(※国史大辞典だと1922年結成)に結成されている。これらの学生組織は、普通選挙運動や労働運動の組織化、軍事訓練反対運動などにかかわり、昭和初期、極左軍事路線化した日本共産党の武装闘争にも加わった


とあります。


よって、全学連以前に大学横断的な学生組織があったことが分かり、学生運動は戦前から戦後までずっと、暴力によって政治・社会に影響をあたえようとするものであったことが分かります。結成年次については、裏取りも必要ですねえ。

なお、東大新人会は大学受験にも出てくる有名どころです。



戦後、全学連ができるまでの大まかな流れについては、以下のような感じでした。


945~1946年にかけて、早稲田大学などに学生の自治会ができはじめた。

1946年12月、各自治会の連合体の「全国学生自治会連合会」が発足した。


上の2つと並行して、共産党も以下のように学生を組織化していた。

1946年2月、日本青年共産同盟結成され、全国の大学に「班」を組織させていった。

大学の地域ごとに、東京都学生連絡会議といったブロック組織が生まれ、関東、関西の学生政治協議会という全国的組織に発展した。


そして、2・1ゼネストによって一度学生運動が下火になったが、大学授業料3倍化反対運動などをきっかけに、1948年9月18日に、全国学生自治会総連合、通称全学連が結成された。

閲覧数:16
順大 古川
順大 古川
2025年7月01日

戦前の学生運動について、『九州史学』200号(2025年5月)に、

柳原敏明「戦前期学生運動と画期」という論考が掲載されました。

東北大学を事例に論じているのですが、序章で戦前期学生運動の概略が紹介されています。

bottom of page