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Q&A

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東ゴート人について

①なんで東ゴート人はイタリアに建国したんですか?


②東ゴート人が話していた言語が現在のイタリア語ですか?




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順大 古川
順大 古川
2024年2月15日

① なんで東ゴート人はイタリアに建国したんですか?


東ゴート王国がイタリアに建てられるきっかけをつくったのは、東ローマ(ビザンツ)帝国の皇帝です。


東ゴートの王子だったテオドリック(大王)は少年時代に東ローマ帝国に人質に出され、ローマの文化を学びました。成長後、テオドリックは471年に父王の後を継ぎ、アッティラ大王の死 〔453年〕によって混乱するフン人の帝国からの独立を474年に達成しました。

同時に、テオドリックは東ローマ帝国の臣下として皇帝に仕える立場でもあり、東ローマ皇帝の命令で戦争に従事していました。そうしたなか、イタリア半島の西ローマ帝国は、ゲルマン人の傭兵隊長オドアケルに滅ぼされます〔476年〕。


当時、東ローマ皇帝ゼノンの悩みの種は、イタリア支配をめぐって対立するオドアケルと、勢力を拡大させているテオドリックでした。

そこで、皇帝ゼノンはオドアケル討伐を任せるという名目で、テオドリックにイタリア遠征を命じました。約5年の歳月をかけ、テオドリックは493年にオドアケルをたおし、イタリアの平定に成功しました。一般的に「東ゴート王国の建国」は、このときのことを指します。





②東ゴート人が話していた言語が現在のイタリア語ですか?


「現在のイタリア語」というのは、後世になって出来たものなので、東ゴート人の時代の言語とは異なります。

(ちなみに、今年の共通テスト「世界史B」で、ちょうど「コロンブスの時代には(イタリア語という)『国語』がまだ無かった」という話しが出てますね)


  現在のイタリア語が成立したのはいつか?というのは、とても難しい問題ですが、一般的には9・10世紀頃から徐々に形成されていったと考えられます。ただし、いわゆる「国語」という形で統一されるのは、もっと後世になってからになります。


【参考】

小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』イタリア語の項目:「西暦1000年前後に成立した」  

平凡社『世界大百科事典』イタリア語の項目:「イタリア語が話し言葉として全土に普及するのは国家統一(リソルジメント)以後のことである。」

植松注:「国家統一(リソルジメント)」とは、1861年のイタリア王国の成立から、約10年間にかけてのイタリア統一を指す)

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