うさようございま〜す
今回は、第2回「めぐりあい」の見どころをまとめるうさ〜
じゃあ、順番にいくうさよ〜
【動画版はこちら】
1, 全体の感想的なやつ
今回は急展開はなかったものの、第1回のストーリーをしっかりと受け継ぎつつ、「数年後……」的に場面を飛ばしてきたうさね。
明らかにミチカネと藤原道兼とまひろのお母さんの件を知っている、藤原宣孝がかっこよかったうさ。
道長の足の傷の伏線がもう回収されるとは意外だったうさ。
詮子姉ちゃん、かわいそうだったうさ。。。
展開が早いうさね。
お父さん藤原為時は相変わらずカタブツ、、、というか、人の気持が分からない的な人だったうさ。
東宮は為時がずっと自分のもとを去っていかなかったことに感謝していたけど、
あれぜったい為時の真意とすれ違ってますよねえ……
為時は東宮を「帝となっても誰もついていかない」と酷評してるし、うさ。
第2回にして、うさぎ先生が前回の動画で予言した、大波乱の瞬間に近づいてきているので、
次回は確実に大波乱の展開になると予想しているうさ。
とくに、藤原宣孝がどう動くのかが気になるうさよ。
大波乱の瞬間については前回の動画「速報! 大河ドラマ「光る君へ」第1回の見どころ」で語っているので、
この動画の概要欄からぜひそちらもチェックしてくださいうさ。
2, まひろの(ドラマ上での)生年確定と裳着
女子の成人の儀式である裳着のときの年齢で、ドラマではまひろが970年生まれ設定だということが確定したうさ。
ここで、第2回に出てきた主要人物の、984年時点での年齢(数え年・一部推定)を確かめておくうさ。
まひろ、15歳。
弟太郎、13歳。
お父さん為時、38歳うさ。
まひろは、今だと中二病まっさかりのお年頃うさね。
次は、
道長、19歳。
お姉ちゃん詮子、23歳。
問題児道兼、24歳。
お兄ちゃん道隆、32歳うさ。
詮子はまだまだ女子大生くらい。
このお年頃で、恋人とイチャイチャしていた過去を全否定されて、
「けがわらしい」とか「覚えてない」とか「忘れよ」とか、、、
円融天皇、キサマは許さん!うさ。
母となって政治家(国母)をしろと言われても、、、せつないうさ。
てか、やっぱ円融天皇、キサマは許さん!うさ。
ここで出てきた「国母」という概念は、学界でとても注目されている概念うさ。
おそらく、大河ドラマ「光る君へ」の最後までぎゅんぎゅんに関わってくる概念だから、いずれ動画で解説するうさ。
あ、そうそうお父さん兼家は56歳うさ。
天皇家だと、
円融天皇が26歳、
東宮が17歳、
詮子が生んだ懐仁親王は5歳うさ。
あ、詮子のライバル遵子は28歳うさね。まだ子どもはいないうさ。
うさぎ先生的には、詮子の年齢が一番違和感あったうさ。みんなはどうだったうさか?
では、平安女子の成人の儀式の裳着を説明するうさ。
裳着とは、女子が成人して初めて衣裳を着ける儀式うさ。
女子の衣裳を後ろから見ると、扇形に広がって地面に引きずっている、スカート的なものを裳といって、それを着けるから裳着うさ。
スカート的なものといっても、裳は背中側半分にしかないうさ。
3, 代筆仕事と源氏物語
歌の代筆といえば、『徒然草』の作家の兼好法師が恋文の代筆をしていたことが有名うさね。
ほかにも、ちょこちょこ代筆の話しはあるので、けっこうよくあったことみたいうさ。
生業としてなりたつかどうかは分からないうさけど。
うさぎ先生的には、まひろが代筆業をやっていたという展開はけっこう好きうさ。
まひろが「色んな人の気持ちになって」と言ったように、
若いころに、男側の恋の歌を、男の立場に立って代筆していたからこそ、
将来『源氏物語』を書くときに、男の行動や心理を描写することができた
と考えられるからうさ。
女性で恋愛経験も乏しそうな後の紫式部が、なぜ男が主人公の恋愛マシマシ話しを書けたのかの謎が、ドラマでは代筆業という答えで視聴者に見せてくれたうさ。
4, 草履が顔に当たる出会いの元ネタ
X(旧Twitter)のタイムラインで、次のような意見を見たうさ。
まひろと道長が、すっぽ抜けた草履をきっかけに再開するのは、中大兄皇子と中臣鎌足の出会いのオマージュではないか、と。
なるほど、それは、こういう話うさ。
中大兄皇子が飛鳥寺で蹴鞠をしていると、靴がすっぽ抜けて飛んでいった。
それを中臣鎌足が拾って、中大兄皇子のところに持っていったことが、この二人の出会いであった、
というものうさ。
うーん、鞠とか石を蹴るとか、似ているところもあるけど、少し弱い気もするうさね。
問題なのは、この中大兄皇子と中臣鎌足のエピソードは『日本書紀』ではなくて、
『大職冠伝』にあるエピソードうさ。
まひろは、将来のある時期に『日本書紀』を読んだことがあることを匂わせたせいで、「日本紀局』と呼ばれることになるうさ。
このように、まひろと『日本書紀』のつながりは濃いのに、まひろと『大職冠伝』はつながらないので、
まひ道カップルの出会いを、無理に中大兄皇子と中臣鎌足につなげる必要はないのかなと思ううさ。
5, 代筆場所と夕顔設定
まひろが代筆をしていた絵師が住んでいた場所は、高辻富小路というところうさ。
ここで代筆を頼んでいた男の1人が、好きな子といっしょに見た花は夕顔だったというシーンがあったうさね。
そのとき、まひろは
寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 花の夕顔
という歌をつくったうさ。
この歌は『源氏物語』第4帖「夕顔」の中で、
夕顔から送られてきた歌への返歌として光源氏が返した歌だったうさ。
代筆業のときにまひろが作成した歌が、のちのち『源氏物語』に取り入れられることになるということうさ。
なるほどー。
さ・ら・に、
実は、まひろが代筆していた絵師の住処である高辻富小路という場所も、『源氏物語』の夕顔につながるうさ。
高辻富小路という場所の少し南には五条大路が東西に通っているうさ。
この場合、条坊制という平安京の住所表記では、まひろが代筆をしていた高辻富小路は「五条」に含まれることになるうさ。
そして、『源氏物語』で夕顔が住んでいた場所は
そう、この「五条」うさ!
つまり、歌だけでなく、代筆していた場所も、のちの『源氏物語』につながるうさ。
将来のまひろは、若いころに代筆業をしていたときの夕顔の案件を思い出して、
『源氏物語』の夕顔の住処を五条と設定した、と解釈できる展開うさ。
現在、高辻富小路から目と鼻の先に「源語伝説五条辺夕顔之墳」という記念碑があるので、
気になる人は、ぜひ聖地巡礼してみるといいうさね。
6, 高麗人の筑前国来着
高麗人(こまびと)が筑前国に来着したという報告が、大宰府から朝廷に上がっていたうさけど、
『大日本史料』での確認ではあるうさが、史実っぽいうさ。
藤原実資が記した『小右記』の分類目録である『小記目録』の
永観2(984)年4月3日に、高麗人が筑前国早良郡に来着したという記事があるうさ。
この日付は、おそらく報告が京まで上がってきた日うさ。
外国人が日本に来着しているというのは、きっと今後の展開の重要な布石になっているうさ。
越前国、オマエのことうさ。
これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので、ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ。
よろしくうさー。
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