歴史を知れば、大河ドラマの演出がもっと楽しくなる
史実と異なる演出にこそ、ドラマの面白さがあるのではないでしょうか
こんにちは のぶたです
今日は、45話「はばたき」であった、道長の出家を解説していきます。
ドラマと原作(史実)では、道長が出家した理由がかなり異なっているからです。
まあ、ドラマでは、まひろに捨てられたことを出家理由にしているので、当然と言えば当然なんですが。
あと、この時期は歴史的に大きな事件がなく、私個人的にも今週は時間がないので、短めでお送りいたします。
来週の刀伊の入寇は、ボリュームアップできればいいなと思っています。
【道長の出家】
さて、原作準拠でお話していきます。
寛仁三年(1019年)、正月10日、道長は胸の痛みにより、「前後不覚」になります。
15日には、目がほとんど見えない症状が出ました。
うん、因果応報ですね。
17日も、胸の病が酷い有様でした。
2月6日には、1メートルも離れていない人の顔も分からないという状況となります。
うんうん、因果応報ですね。
医者に見せたところ、「肉と魚を食え」とのことでした。
道長は肉食の慣習がない平安貴族だったので、恐る恐る肉を口にしています。
3月に入ると、胸も目もますます悪くなります。
『栄華物語』によると、3月17日からキツくなり、21日に出家したとあります。
ドラマではヒゲを残して頭を剃っていましたが、ヒゲって、残すもんなんでしょうかね。
なお、一条天皇の事例を見ると、ヒゲを剃ってから頭を剃るのが基本的な手順のようですが…
出家の戒師は院源で、出家した道長の法名は行願でした。この法名は6月には行覚と改めます。
ロバート実資が出家した道長と面談したときの感想は、「顔は老僧のようだった」というものでした。
というわけで、ドラマでは「まひろに捨てられたから出家するう~」と昭和ドラマの女子みたいな道長でしたが
原作(史実)では、病状の急激な悪化による出家でしたね。
これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので
ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いします
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ありがとうございました
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