鎖国→鎖骨→中ゴス、と無理矢理やりボケたい気持ちを抑えて、
次の英文を日本語訳してみましょう。
"When I say 'Sakoku', I mean 'Sakoku!" raising a weird cry, Shiduki Tadao flopped around before collapsing into tears.
《日本語訳》
「オレが鎖国って言ったら鎖国なの!」志筑忠雄は奇声を上げながらパタパタと跳ね、泣き崩れた。
志筑忠雄(しづきただお)って誰でしたっけ??
その前に、
江戸時代の外交を表す言葉として「鎖国」というものがあります。
キリスト教禁止のためにヨーロッパ船の来航を禁止して、日本人が海外に渡るのを禁止したアレですね。この鎖国ですが、近年では「いわゆる鎖国」というような、ゴニョった言い方をすることが多くなりました。
なぜでしょうか?
実は「鎖国」というのは、もともと江戸時代の外交政策を消極的に評価して、批判した言葉だったのです。
始まりは、17世紀末に長崎に来たケンペルが、帰国後に日本について著した『日本誌』という本でした。(受験生は、安土桃山時代のルイス・フロイスが著した『日本史』と間違えないようにしましょう)そして、江戸時代後半に、志筑忠雄がこの『日本誌』の一部を『鎖国論』という名前で和訳したのが、「鎖国」という言葉の始まりでした。志筑忠雄は、『暦象新書』を書いて、万有引力や地動説を紹介した人としても、受験的には有名です。
この「鎖国」という言葉は後に有名になり、昔の教科書などでは、江戸時代には海外との交流を閉ざしていたという消極的なニュアンスを引き継いで、「鎖国」の語を長い間使ってきました。
ところが、研究が進むにつれ、江戸時代でも、幕府は貿易を統制しながら一定の国々と交流していたことを、積極的に評価しようという流れになってきました。そこで、学者的には「鎖国」をなるべく使いたくない!使ったらシロウトっぽい、という気持ちが生まれるんです。予備校講師的にも、「鎖国」「鎖国」言ってたら、勉強していないと勘ぐられるんじゃないかという恐れもでてきます。だから、「鎖国」って言いたくない。
志筑忠雄、大ピンチ!!
でも、、、「鎖国」に代わるウマい言い方がない、ということで、消極的に「いわゆる鎖国」といった言葉を使ったりするのです。
受験的には、鎖国中も
長崎では、オランダ・中国(明→清)
対馬では、朝鮮
薩摩藩では、琉球
松前藩では、アイヌと、
それぞれ交流があったことは必ず習います。
っていうか、ものすごくよく出題されます。、絶対にチェックしておいてください。
中ゴスについて学習を深めていきたい人は
英文参考:中山著『試験に出ない英単語 出る篇』飛鳥新社
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