top of page

日本国憲法はこうして出来た(5)新憲法が公布された! 【青木裕司と中島浩二の世界史ch:267】



世界史参考書の超ロングセラー『青木裕司 世界史B講義の実況中継』シリーズの青木裕司先生と、福岡を中心に活動する人気タレント中島浩二さんがお送りするYouTubeチャンネル青木裕司と中島浩二の世界史ch」の文章版を紹介しています(許可を得ています)。



中島:

歴史を紐解けば、未来が見える。大人の世界遺チャンネル中島浩二です。そして、て河合塾のカリスマ講師、世界史の青木先生です。


青木:

よろしくお願いします。


中島:

憲法ができるまで、もう間もなくということですね。


青木:そうですね。確認しますと、2月にですね。GHQの草案ができてすぐにですね。日本国政府、幣原さんたちにそれが見せられると。で、幣原さんたちはびっくりしながらも、これを受け入れざるを得ない。G HQの連中とまあ一緒になって翻訳案を作る。3月6日に憲法草案の要項、これがですね公表され、まあ、昭和天皇も新しい憲法ができているという発表を国民に向かってなされるということですね。一方5月の3日にですね。東京裁判が開廷をされます。ちなみに言うと天皇が訴追される可能はないわけじゃなかったんで、一応、それに対する準備を宮内庁がやってんですね。万が一天皇が呼ばれた時にどういうふうに答弁するかって。その練習をね、昭和天皇がされたらしいんですよ。それをまとめた文章が、実は、もう30年ぐらい前に発表されまして、これをまとめた本が『昭和天皇独白録』のこと。


これが発表された時は、単に昭和天皇が戦前を思い出して記録を残された、みたいに言われたんだけども、秦郁彦さんという歴史学者が、「ひょっとするとこれは東京裁判をまあ念頭において作ったもんじゃないですかね」と。そしたら一緒にいたその学者たちが「そんなわけないだろう」と。ただ、英語の文案が出てきたんです。英語の文案が出てきたってことは。


中島:

まあ、結局、裁判に備えていたってことですよね。



青木:

しかし、まあ、宮内庁としても天皇としても幸いなことに、マッカーサー司令部の意向が聞いて、訴追されることはなかったわけですね。で、5月22日に第一次の吉田茂内閣ができて、その内閣の下、6月から国会で新憲法の審議が始まっていくわけですね。であのまあ、アウトラインに関しては大体みんな賛成。で、この国家の衆議院の議論でですね、二か所、そのGHQ草案に修正を加えられていますね。その一点は何かというと、総理大臣は必ず国会議員から選びなさいと。昔の総理大臣っていうのは、基本的に天皇の好みの人間。これを側近たちが選んできて、天皇陛下に「よろしいでしょうか?」と。で「いいよ」と。で、これで決まっていたわけですね。ところが、衆議院による改正案では、国会議員、すなわち国民が選んだ人間の中から必ず総理大臣は選びなさいと。これはね、これ意外だったたんだけど、G HQ草案になかったんですね。そしてもう一つ第25条に生存権の条項が加えられるわけですね。人間は人間として健康で文化的な最低限度の生活を営む権利がある。人間には権利があるし、その権利が十分でない時には公的な機関が生きていけるようにする。そういう義務を負うと。これもあのなかなか。。。


中島:

だから素晴らしいこと。これはだから国のセーフティーネットっていう話ですよね。


青木:

そういう考え。わりと、戦後すぐで国民の皆さんもね、やっぱ苦労したと思うんで。それが国会議員たちの頭の中にもあったと思うんですよね。で、健康で文化的な最低限度の生活で、ある意味その最低限度の生活もやれてない状況がやっぱあったんで、憲法の中にその条項を盛り込もうということになったんですね。この2点はGHQ草案にもなかったんですよ。で、そうして結局11月3日、1946年の11月3日に日本国憲法が公布され、半年後の5月3日、日本国憲法が施行され、もう80…76年か、現在まで一回の修正もされずに、ずっと連綿と続いている。



中島:

まあなので、果たして時代に合っているものなのかっていうところは、、、まあ、この大人の世界チャンネルでも何度か話になりました。


青木:

そうですね。せっかく憲法の話になったので、あのまあ歴史ではなくて我々の意見になっちゃうんですども、、、今の憲法について中島さん自身はどう思ってらっしゃいます?


中島:

あのやっぱり時代に合ってないところがあるな、っていうふうには、それからまあ、ここのところはまだね、あの大人の世界チャンネルでもやっていませんけれども、自衛隊という組織が国際的に見れば、軍隊っていうふうに他の国からは見られるけれども、我々自体は自衛隊っていう言い方をして、それでじゃあ送られるっていう時は行政マンっていうところ、、、行政機関の職員の人たち。でもやらなきゃいけないことは、他の国の軍隊の人たちと同じだったり、でも何かあった時には、その行政の職員として、個人として何かこう法律で裁かれるみたいなことになると、そこんところの、まあ齟齬っていうか、あの違和感は、、、拭えないかなあと思って。。。


青木:

私もね、そのまあ、自衛隊そのものの存在をどうするかという議論は、一応これ置いといて、自衛隊の隊士の皆さんが国連のP K O活動の一環として外国に派遣されていくじゃないですか、その時に今の自衛隊のあり方は非常に曖昧なあり方ですね。自衛隊の皆さん、自衛隊の隊士のみなさんの、まず、彼ら自身の安全が図れるのかということですね。特にあの90年代にアフリカでルワンダ紛争、ルワンダの敗戦が起こって、民族対立でもうめちゃくちゃな状況になる。そこに国連のP K O部隊が派遣されるけども、何ら対応はできなかった。ユーゴスラビアの民族紛争の時にも、やはり国連P K O部隊はほとんどなすべがなかったっていう中で、単に仲介者として国連が立ち振舞う時代は終わったんじゃないかという議論があるんですね。で、そういう中でじゃあ自衛隊は何ができるのか? あの日本一国が平和であればいい。他の国で戦争が起こっても見てみるふりをする。で、言葉として戦争はいけませんよね。これじゃあその国際社会の一員としていかがなものなのか。


中島:

なんか厳しいですよね。


青木:

僕もね、正しい解はよくわからないですよ。はっきり言うと。なんだけど、今の宙ぶらりんのままで、本当に曖昧なままで、言葉をつなぎつないでね、なんかこうごまかすみたいにして自衛隊の隊士の皆さんが派遣されてる気がするんですよね。


中島:

だからあの解釈を変えたりみたいなところがあるじゃないですか。それは逆によろしくないなと。だったら正面切ってそこんところをきちんと議論して、変えなきゃいけないんだったら変えましょうよと。



青木:

あのこれもね、数年前に問題になったんですけども、アフリカに派遣された自衛隊の隊士の皆さんに攻撃があったわけですよね。で、それに対して、そのまあ、いわゆるすぐ近くで戦闘行為があった。「いや」と、日本政府は「あれは戦闘ではない。弾はいろいろドンパチあったけど、あれは戦闘ではない」みたいな、もう通用しないような議論を展開して、今の憲法の枠の中で何とか自衛隊の活動っていうのを合法化しようとしているわけですね。でも、そういうごまかしはね。もうダメですよ。


中島:

だと思います。だから今見て改めて思うのは、当時、時の総理大臣が、まあどっかの国に大量破壊兵器があるっていうので派遣するっていうことになった時に、「危険なところじゃないのか?」「いや危険なところじゃないところに派遣する」「どこが危険じゃないかわかるのか?」「いや、派遣するところが危険じゃないんだ」と。ただ。もうこんな子どもだましみたいな議論はやっぱり通じないですよ。



青木:

そうそうそうそう。これはあの、例えば派遣されたところで攻撃を受ける。それに対して、まあ反撃をする。で、相手をもし殺傷した場合には、日本の自衛隊の隊士の皆さんはですね、一般の刑法で処罰される可能性が出てくるんですよ。


中島:

なので、そういうところは本当に、やっぱりものすごくこう、、、法整備が曖昧なまんまだから、、、どっちがいいとかじゃないんですよ。曖昧なままは、本当に何かが起こった時にダメだから、それはきちんとやっておかないとですねっていうことですよね。


青木:

だからまあ、ぶっちゃけ第九条ですよね。これについてはやっぱりちょっと具体的なね、踏み込んだ議論が、僕はもう必要な時期に来てる気はあるんです。


中島:

うん。 うん。それ、本当に思います。


青木:

でないとやっぱね、自衛隊の隊士の皆さんちょっとね、、、


中島:

あまりにも大変な状況だと思います。


青木:

命かけて彼らはやろうとしてるわけでしょう、それに対してなんか言葉のあやでさ、ごまかそうとする。それはもうだめです。それともう一つは参議院。今ね日本の国家の議会は二つありますけども、結局参院議員っていうのは衆議院のコピーでしかないと。実際に、もう参議院のそのあり方というか、参議院の意義みたいなものは随分、国民の間にもね。まあまず存在感ないですよね。もちろん解散がないんで一旦参議院議員になったらば六年間じっくりと、自分のやりたい政策について研究することができると、ただみんながみんなそれやってるのかなっていう感じがする。


中島:

いや、もう実際に。先生、それについてはもう本当にいろんなことを言いたいですけれども、こんだけ人数がいるのかっていうところの話から。


青木:

だから、あの僕ね、一つの案としてはね、ちょっと乱暴に聞こえるかもしれんけども、アメリカのあの上院みたいに、


中島:

結局やっぱ地域のなんかから、で、なんか組長さんずっとやった人たちがやっぱそう地域のことわかってるからドーンと行って、みたいなところとか面白いなって思ったりもしますよね。


青木:

いや、そうなんですよ。だからあのアメリカの上院と同じように、上院はもう各州の代表で、思い切り地域エゴでいいんですよ。それはね、あの福岡ファーストでもね、大阪ファーストでもねなんでもいいんですよ。地域の利益、地域の利害を代表する人たちが派遣される構造にしたほうが僕はいいんじゃないかなと思うんですよ。


中島:

一つ面白い案ですよね。


青木:

各都道府県からもう2人だけ。アメリカの上院といっしょ。


中島:

だから47都道府県の✕2っていうことですよね。


青木:

はい。94人で十分です。


中島:

以上です。











閲覧数:10回0件のコメント

Kommentarer


bottom of page