『江戸生艶気樺焼』を読む6:古文書・くずし字勉強会日記
- 順大 古川
- 12月5日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
まだ、生徒は私(のぶた)一人です。いっしょに勉強してくれる生徒さん募集中です。
大河ドラマ「べらぼう」に出てきた『江戸生艶気樺焼』を読んでいます。Youtubeで配信もしています。勉強会のまとめと、備忘録、配信の後に気づいたことや調べたことなどを書いていきたいと思います。
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ストアカ:古文書・くずし字勉強会
『江戸生艶気樺焼』のテキストは早稲田大学本です
勉強会で見比べている活字本は、近代日本文学大系第12巻です。
今は見開き6ページ目を読んでいます。ここは、活字本に対応する部分がないです。

大河ドラマの公式サイトによると、このページのあらすじは以下のとおりです。
そこで艶二郎は、「浮名屋」の「浮名(うきな)」という評判の女郎を選んだ。身なりを整え、気取って襟をいじり「色男をやるのも、気を遣うことが多くて窮屈だなぁ」と思う。
さて、吉原で遊んで帰った艶二郎。やきもちを焼く人がいなくてはつまらないと考え、今度は誰かやきもちを焼いてくれないかと人を探すが、誰も相手にしてくれず、40歳に近い女に支度金200両を払って妾(めかけ)にした。妾は「吉原に通ってばかりで私のことなんて構わないくせに」、と早速艶二郎にやきもちを焼いてみせた。
木曜日の配信のまとめと感想などを書いていきます。

勉強会(一人)で読んだ成果は、
ゑん二郎ハ
うきなやの
うきなと
いうての
ある女郎に
きめて
とうり?
とうなり?ら?
◯れら?
れか?つもりにて
いつぱいニ
てをし
ぢばんのはんゑり
ば◯◯いぢつて
いていろおとこも
さてゝゝきのつ◯◯
◯となりとおもふ
です。
今わかったのですが、「てのある」は「手腕がある。また、対策やたくらみをもつ。手練手管に通じている。」という意味です。
「ぢばん」は「じゅばん(襦袢)」ですね。
漢字にすると、
艶二郎は浮名屋の浮名という手のある女郎に決めて、とうなり?ら?◯れら?れか?つもりにて、いっぱいに手をし、襦袢の半襟ば◯◯いじっていて、色男もさてさて気の◯◯◯となり、と思ふ。
だと思います。
追記(2025/12/12)
木曜日の配信のまとめと感想などを書いていきます。

①勉強会(一人)で読んだ成果は、
ちやを
いく
なんすな
おり
んす
です??
漢字で書くと、
茶をいくなんすなおりんす
なのか????
女郎の短いセリフなんですが、さっぱり分かりませんでした。

②勉強会(一人)で読んだ成果は、
大こくやじゃア
ねへが
なんでも
女郎衆
の
そ
う
ろく
たね
モシ
おいらんおまへをバ
せけんで
とんだてのある
女郎たと
?ます
です。
「大黒屋」は江戸向島にあった料理茶屋で、川魚料理で知られた店ですが、転じて何を意味しているのかは分かりませんでした。お大尽的な意味なのでしょうか。
「そうろく(総禄)」は「集団・一族を統べること。転じて、最上の位にいる者をいう。」です。
「てのある」は、先週の箇所にもあったように、「手腕がある。また、対策やたくらみをもつ。手練手管に通じている。」という意味です。
漢字で書くと、
大黒屋じゃあねへが、なんでも女郎衆の総禄だね。もし花魁お前をば世間でとんだ手のある女郎だと?ます。
です。
前半は辞書のおかけでなんとかなりましたが、最後の見開きの真ん中が見えにくくて分かりませんでした。



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