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『絵本太閤記』を読む1:古文書・くずし字勉強会日記

更新日:1月27日


まだ、生徒は私(のぶた)一人です。

大河ドラマ「豊臣兄弟」のもととなる『絵本太閤記』を読んでいます。Youtubeで配信もしています。勉強会のまとめと、備忘録、配信の後に気づいたことや調べたことなどを書いていきたいと思います。


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『絵本太閤記』のテキストは国文学研究資料館本です

勉強会で見比べている活字本は、上田市立上田図書館本です。


今豊臣秀吉の誕生を読んでいます。


国文学研究資料館『絵本太閤記』
国文学研究資料館『絵本太閤記』

月曜日の配信のまとめと感想などを書いていきます。



勉強会(一人)で読んだ成果は、


日吉丸誕生

中村彌助昌盛が妻懐妊し月満て男子を生む。昌盛大きに

歓び、神託空しからざれば、乱れたる世を治むべきは此子なるべし。

若、此子にならずんば、是が生る孫ならんと最愛よのつねなら

ず。生長て弥右衛門昌高と云。一男子を生む是を彌助昌吉と号

す。昌吉若冠にして武を好み農を嫌ひ同国清須の城主小田

備後守に仕へ足軽を勤めしが駿河国守今川義元と合戦

の時めざましき働きをなし


です。

『江戸生艶気樺焼』には出てこなかったくずし字がたくさん登場しました。


追記(2025/11/11)

昨日の配信のまとめと感想などを書いていきます。


勉強会(一人)で読んだ成果は、


(時めざましき働きをなし)其名を称せられしが、此時膝口を深

く射られ、行歩心に任せざれバ、仕へを止て旧里に帰り剃髪し


です。

秀吉の父親が怪我がもとで武家奉公を辞めて出家した部分です。

「越」をくずした「を」が初めて登場しました。

「帰」などの漢字にも馴れていく必要があります。




て筑阿弥と号す。妻ハ持萩中納言保簾卿の女なり。先に保

簾卿無実の罪によりて尾張国の流人と成り、猟師治太夫が女

ニ馴れて、一女子を儲け、程なく罪を赦され


です。

秀吉の出自を潤色するために、母親が中納言の娘だという話にしていますね。

「卿」のくずし字なんかは分かりにくく、文脈で判断できるようになる必要がありそうです。

昨日の感想としては、漢字の偏の判別を早くできるようになりたいです。







追記(2025/11/18)

昨日の配信のまとめと感想などを書いていきます。


勉強会(一人)で読んだ成果は、


(ニ馴れて、一女子を儲け、程なく罪を赦され)帰洛し給ひ、かの女

子母もろとも都へ召さるべき契約なりしが、保簾卿早く身まか

り給ひぬれば、日蔭の身と成り母方の祖父治太夫が許に生

長し奇偶にや有けん。彌助昌吉が妻と成り夫婦むつまじく

暮しける。


です。

「卿」は配信中は分かりませんでした。前回にも出てきた文字だったので、反省です。

「給」も分かりませんでした。改めてゆっくり読み直したらなんとかなりました。「有」とかも難しいですねえ。





















追記(2025/12/10)

先日の配信のまとめと感想などを書いていきます。


勉強会(一人)で読んだ成果は、


此妻日吉権現に祈て男子を得ん事を希ふ。其

霊ありてや或夜の夢に日輪懐に入るとみて忽懐妊し孕事

十三月時に天文丙申正月元日寅の一天男子出生す。其とき

屋の上に霊星現ハれ照す事白日のごとし。成長の後難戦の

時に臨バ必此星上にあらハれ凶を転じて吉となす事常に然り。


です。






















追記(2025/12/16)

先日の配信のまとめと感想などを書いていきます。


勉強会(一人)で読んだ成果は、


此児生れながら歯を生し其面猿に似たり名を日吉丸と号

けれど猿によく似たりとて人ミな猿之助とよび習ハせり父母も

尋常の小児(ニ)あらざれバ徒に土民となさんも本意なし。僧と

なさバ知識とも成りなんとて八歳の時同国光明寺の徒弟と

なし


です。

「号」の字に「なづけ」とルビがふってありますが、次の文字が「け(介)」なので、ルビは「なづ」の誤りだと思います。

「よび習ハせり」は、「よび慣わす」のことです、通常と異なる漢字が当てられています。『日本国語大辞典』に「習」の例がなかったので、筆者のミスかもしれません。

「尋常」を「よのつね」と読むんですね。

「知識」は「高僧」といった意味です。













追記(2026/01/13):2回分です。

先日の配信のまとめと感想などを書いていきます。

配信→古文書・くずし字勉強会配信(2025/01/05)


勉強会(まだ一人)で読んだ成果は、


手習学問をすゝめける日吉丸稚心にも僧徒の業は乞食の

所為なりときらひ手習学問ハ曽てなさず近き辺りの小児を

集め竹を持せて戦の形勢をなし自石上に立て指揮する事

大将軍の器既に備ハれり寺中の輩甚恐れ此児僧業を勤む

べき者にあらずとて密に寺を追んとす日吉丸是を聞て大に

怒り児子法師を打擲し器物を破経巻を乱し本尊如

来を打摧きさまゝ゛ゝの悪行をなし寺中を閙(さわが)しければ


です。

意味はとりやすいかと思います。

「所為」を「しわざ」と読んだりするのがおもしろかったです。

「近」のくずし字にも慣れたいところです。


追記(2026/01/20)

先日の配信のまとめと感想などを書いていきます。


勉強会(まだ一人)で読んだ成果は、


住持殆育ひあぐミ親里へこそ帰しける父元来家貧しけれ

ば妻の従弟清須の源左衛門といへる


です。

「貧」とか「須」のような貝の形をマスターしたいですね。
























追記(2026/01/27)

先日の配信のまとめと感想などを書いていきます。


勉強会(まだ一人)で読んだ成果は、


商人を頼ミ日吉丸を奉

公に遣ハしけれど爰に半年彼所に一季乃至一月二月にて

悉く追出され遠参尾濃の国々に仕へを需る事三十八軒

偏に季象人に趙度量世に勝れたれバ奴隷の手に恥を受

ざるも理りなり


です。

意味が取りやすいように、句読点と読み仮名を付けてみます。


商人を頼ミ、日吉丸を奉公に遣ハしけれど、爰に半年、彼所(かしこ)に一季乃至(ないし)一月二月にて、悉く追出され、遠・参・尾・濃の国々に仕へを需(もとむ)る事、三十八軒。偏に、季象(きしょう)人に趙(こへ)、度量世に勝(すぐ)れたれバ、奴隷(ぬれい)の手に恥を受ざるも理りなり。


です。

大意は、秀吉は仕事が長続きせず、いろいろなところを転々としたけど、それは秀吉がダメなんじゃなくて、素晴らしすぎるからだという内容です。


「遠参尾濃」は、遠江国・三河国・尾張国・美濃国のことです。

「需」は需要の需で、「もとむる」と訓じられています。

「季象(きしょう)」は辞書にありませんでしたが、「気性」のことでしょう。

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