【目次】
祇子女王(のりこじょおう)
まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。
具平親王の次女です。長女の隆姫女王は頼通と結婚していましたね。
祇子女王の名前なのですが、敦康親王妃上の諱は分かってないと思うんですが、ドラマでは便宜的に「祇子」と名付けたのだと思います。
ただ、ドラマでは43話時点でまだ到達していないのですが、道長の子の頼通は、後に(一度は「ボクは隆姫女王しか愛さない」とか言ってたくせに)進命婦こと祇子という人に手を出して、師実・寛子などたくさんの子を儲けることになるんです。
ちなみに、進命婦こと祇子は倫子の女房です。つまり、頼通は(一度は「ボクは隆姫女王しか愛さない」とか言ってたくせに)ママの側にいたメイドさんに手を出すわけです。この祇子も具平親王の娘である可能性があるんです。
説1:具平親王の娘、もしくは藤原頼成の娘(『日本人名辞典』(藤原祇子の項)・日本古典文学全集『栄華物語』)。
説2:因幡守種成の娘、一説には敦平親王の娘(日本古典文学全集『宇治拾遺物語』巻四(日本古典文学全集)「八 進命婦、清水寺に参る事」の注)
キャスト:稲川美紅(いながわみく)
2003年生まれです。東宝芸能所属です。茨城県出身です。
大河ドラマは初出演だと思います。
実際の祇子女王
ドラマの祇子女王は下の図の「南院の上」で、『栄花物語』(日本古典文学全集)によると、敦康親王妃(南院の上)は敦康親王を失ったときに、一度出家しようとしたが止められました(栄華14巻)。
その後、永承五年(1050年)3月15日までには出家しています(栄華36巻)。
1053年に没しました。
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