江戸時代の蘭書【歴史部生徒質問・調べてみた】
- 順大 古川
- 7月30日
- 読了時間: 2分
個人レベルで調べて勉強しているので、誤りもあるかと思います。事実誤認や参考文献の読み間違いなどがありましたら、ご教示いただけるとありがたいです。
【生徒さん質問】
江戸時代に日本に入ってきた西洋の書物を教えて。特に吉宗以前のもの。
回答:
文部科学省教科書調査官の高橋秀樹氏によると、「幕府がオランダ語の書籍輸入を一度も禁じていない」とのことです。
国立国会図書館の江戸時代の日蘭交流の記事によると、
①「万治2年(1659)にドドネウスの『草木誌』、寛文3年(1663)にヨンストンの『動物図説』が商館長から献上されていたが、解読できる者もおらず、空しく幕府の文庫に眠っていた。」
②ターヘル・アナトミア(そういえば、この本は現在オランダ語以外(ドイツ語とかラテン語だった記憶が、、、)のものも日本に残っているのですが、いつごろ入ってきたのかは忘れました)
③ハルマの蘭仏辞典
④ドゥーフの『ヅーフハルマ』(←たしか適塾かどこかで福沢諭吉たちが学んだ本だった記憶が、、、)
⑤ショメール『日用百科事典』
などが入ってきていたそうです。
同じサイトに、「国立国会図書館には、蕃書調所、開成所等が所蔵していた洋書が約3,600冊伝わっており、そのほとんどが蘭書である。」ともありますので、思った以上に多くの蘭書が江戸時代の日本に入ってきていたのかもしれませんね。
そういえば、吉宗以前に入ってきていたものとしては、ドイツの地理学者ヨハン・ヒュブナーの「「ゼオガラヒー」(Geographieの日本語なまり)」のオランダ語訳版があったはずです。




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