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うさぎ先生の 光る君へガイド:第4回「五節の舞姫」 お目にとまらない系女子



今回は、第4回「五節の舞姫」の見どころをまとめるうさ〜

前回と同じなので、これは省略するうさ

五節舞の基本は前回の動画「五節の舞姫(五節舞)_大河ドラマ「光る君へ」で学ぶ日本史02」で紹介しているので、概要欄のリンクを見てくださいうさ

今回は、この年の五節舞に絞って、史実とドラマ上の演出の違いを細かく見てみるうさ

じゃあ、順番にいくうさよ〜


【動画版はこちら】

1, 第4話(984年)段階の年齢チェック

詳しくは、概要欄から前回の動画を見てほしいうさ


2, 984年の五節舞(重箱の隅編)

五節舞は新嘗祭の翌日にある、豊明節会という宴会で披露される舞うさ

この年は、9月28日の五節定で4人の舞姫が選ばれたうさ

ドラマでも舞姫は4人だったうさ

ちなみに、これが大嘗祭の五節舞だったら、舞姫は5人うさ

ドラマでは「舞姫たちは三日前に宮中に入り身を清めて……」とあったうさ

本番が11月22日だったので、三日前は11月19日うさ

史実では、この年の舞姫は、藤原景舒の娘さん1人だけ四日前に宮中に入っていたうさ

19日は内裏の常寧殿でリハーサルをしたうさけど

このとき、ボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”が、隠れて覗き見に来たうさ

現代なら、完全に盗撮案件うさよ

20日は通例通り、天皇の御前でリハが行われたうさ

つまり、ボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”は

リハで舞姫を見れるのに、待ちきれなくて前夜に盗撮しに来たということうさ

21日は新嘗祭うさけど、ロバート実資の日記『小右記』によると

翌年に予定している大嘗祭までは、天皇は神態(神事)には出てこないことになっているみたいで

この年の新嘗祭には、実際に天皇は出御しなかったうさ

じゃあ、「今年は新嘗祭には出なくていい」と言われたボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”が、その間になにをやっていたかというと、、、

まひろたちが舞の練習をしていて、

たぶん寝泊まりもしている常寧殿のあたりを夜にうろうろしていたうさ

またしても盗撮案件うさね

この情報をつかんだロバート実資も、

日記『小右記』に 「そんな天皇ってある? 聞いたことねえよ」って書き記しているうさ

まひろは「お目にとまらない自信があります」と言っていたけど

ボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”がまひろたちに襲いかからなかったということは、まひろたちは天皇の好みじゃなかったということみたいうさね

お目にとまらない系女子でよかったね、まひろちゃん

さあ、いよいよ本番 22日の豊明節会の日うさ

宴会のあと、「亥四刻」、つまり夜中の12時近くに五節の舞姫が参内して ようやく五節舞が始まるうさ

そりゃ、道長も眠くもなろうて、うさ

視聴者やSNSで「美しい」と評判だった五節舞のシーンでは、史実と違う演出が3つあるうさ

あ、紫式部が舞姫やったわけないだろ、という、そもそも論は除くうさ

1,史実ではこの夜は雪だった

雪の中の舞姫のほうが絶対に美しいと思ううさけど この辺は、予算やらなんやらの都合があったのかなあと思っているうさ

2,史実では五節舞のときに藤原頼忠はいなかった

声が小さい関白頼忠は、体調不良ということで、

五節舞が参内する前に、職御曹司(中務省の庁舎)に退出していたうさ

ドラマでは、フツーに左大臣源雅信のとなりに座して五節舞を見ていたうさね

3,史実では花山天皇もいなくなっていた

ロバート実資の日記『小右記』によると、

五節の舞姫がジャジャーンと登場する直前に花山天皇はいなくなっていたうさ

よっぽど舞姫に好みの子がいなかったうさかね

ドラマでは、ボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”は、フツーに高御座で五節舞を鑑賞していたうさ

ドラマの五節舞は見せ場中の見せ場なんで、確かに天皇不在じゃ絵的に物足りないうさよね

ここも、あえて天皇の御前での五節の舞姫という演出にしたんだと思ううさ

うさぎ先生的にはグッジョブと思ってるうさ


3, 新キャラ 藤原義懐

984年の段階では28歳うさ

義懐のお姉さん懐子が花山天皇の母親うさ

なので、花山天皇の叔父にあたり、この関係は道長と懐仁親王(一条天皇)の関係と同じうさ

おじさんということで花山天皇に蔵人頭に取り立てられ、その後一気に出世する人うさ

天皇の側近ということで、五節舞のときは為時といっしょに天皇のそばにいたうさ

ちなみに、為時は五節舞の二週間後くらいに蔵人だったことが確認できるので、

おそらく五節舞のときも蔵人だったうさ

あと、道兼も蔵人で、宣孝も10月17日に蔵人になっていたうさよ ふふふ

義懐は出世したとはいっても、若くて地位も低いので公卿の支持や協力を得られなかったらしいうさ

義懐の絶頂期の様子が『枕草子』に記されているので、もしかしたら、ききょう(清少納言)が義懐を見ている様子がドラマでも描かれるかもしれないうさ

ちなみに、それは986年の法華八講のときのことうさ

984年段階で従四位上だったのが、次の年には従二位になるというムチャクチャな出世をするんだけど

『国史大辞典』によると、義懐はなんと文盲だったみたいうさ

それなら、「おじうえー」「よしよしー」とかやってるのも納得うさね


4, 新キャラ 藤原惟成

年齢には2説あって、984年段階で32歳か42歳うさ 実は義懐よりも年上うさね

惟成は花山天皇の乳母子といって、惟成の母親が花山天皇を育てたうさ

つまり、惟成はボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”が赤ちゃんのころから知っている人うさ


5, 新キャラ 藤原忯子

藤原為光の娘で、16歳うさ

ボクらの“元足扇ほれほれ東宮花山天皇”の人生的にはキーパーソンうさけど

まあ、情報がないうさ

そういえば、忯子が入内したときは、輦車宣旨という内裏内で牛車に乗る許可がおりなかったので、忯子は内裏内では歩いて参入したうさ

ただし、忯子だけ特別扱いが悪かったというわけではなく、入内のときには、女性が内裏の内側を輦車に乗って移動する許可である輦車宣旨が出される場合と、出されない場合があったうさ

みんな大好き縛りプレイの忯子なんだけど、忯子について今言えるのはこのくらいしかないうさ 


6, 倫子んちの構造

倫子んちは土御門殿なんだけど、『藤原道長事典』によれば、こんな構造をしているうさ

まひろんちは、土御門殿の北東の斜向かいか、斜向かいの隣あたりうさ

うさぎ先生は、第3話を見たときに、最初、倫子たちの女子会は寝殿でしてるのかなーと思っていたうさ

そうすると、まひろが女子会デビューしたときは西の方から入ってきたことになるので

まひろんちの眼の前の東門じゃなくて西門からわざわざ入ったうさか?とぼんやり考えていたうさ

第4話で倫子とまひろがいつもの場所で話しているシーンでは、高欄の外に牛車が停めてあったので、寝殿前の前庭には牛車入れないよなあ。じゃあ、西対かなと思ったうさ

第3話をよく見直したらここでも牛車が停められていたので、図と全く同じではないけど(あたりまえ)、立蔀もあったし、西対でいいのかなあと思ってるうさ

西対に行くから、まひろは西門から入ったと考えておくうさ

うーん、自信ないうさ、、、


7,その他の雑感

花山天皇が即位のときに高御座に女を引き込んで、ゲフンゲフン、という逸話はすごく有名だけど

あまりにアレな話なので、信用できないという研究者もいるうさ(たぶん多い)

ドラマでは断言されなかったけど、おそらく、

道隆が流した(事実無根の)ウワサ話を、倫子の父源雅信までもが信じた、という解釈っぽいうさ

そうなると、道隆が流布させたガセネタが雅信・倫子親子を動かして、倫子とまひろの運命を大きく変えた、というストーリーになるうさ

藤原宣孝が散楽のとこで、道長に「オマエ誰だ」的に言ってたけど

宣孝の前後の様子を見てると、まひろといっしょにいた人物が道兼の弟の道長ってくらい調べがついてそうにみえるうさねえ

984年は不作で、米価が高騰した話は『大日本史料』で見つけられたけど 倫子んちに盗賊が入った話は確認できなかったうさ

詮子が懐仁親王だけにこだわるようになる理由が描かれたうさね

まひろは倫子に男からの手紙がたくさんきてることを知っていたし、倫子って誰が手紙をよこしたとか、手紙の内容を取り巻きに見せそうな性格にみえるので、

たぶん、まひろは藤原斉信が倫子に手紙を送ってることを知っているうさ

そういえば、第3話で道長のふところにあった手紙のくだりは、いつ回収するうさかね

ロバート実資は、花山天皇即位のときに断固として蔵人頭になることを断っていたけど

結局、その日のうちに蔵人頭にならされたうさ ちなみに8月27日のことうさ

これからも大河ドラマ話や、日本史の話でもりあがっていくので、ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いしますうさ。

よろしくうさー。


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