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【歴史部日記】2025年11月2週まとめ

更新日:12 分前

【目次】

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歴史部(2025/11/10)のサマリー

主なポイント

鎌倉時代の政治体制について議論し、特に執権政治と御成敗式目の重要性を確認した

北条氏の「得宗家」の名称の由来は義時の法名「徳崇」に関連していることが判明

年号が頻繁に変わる理由として、天皇の交代、災害発生、疫病の流行などが挙げられた

鎌倉幕府の裁判制度と時効の概念について議論された



議論されたトピック


鎌倉時代の執権政治

執権政治の仕組みについて教科書の98ページから順番に読み合わせを行った。

詳細

M: 北条氏が集団で幕府を運営する体制を整え、執権を設置し、1225年に評定衆を置いた

M: 成敗式目は当初幕府の裁判のみに適用されたが、次第に社会に広く流布された

O: 1247年に将軍派の有力御家人・三浦泰村を滅ぼし、後嵯峨天皇の宗尊親王を将軍とした

のぶた先生: 鎌倉幕府では四代にわたって実権を持たない後嵯峨将軍が続いた

結論

北条氏による執権政治は、将軍の若さや能力に関わらず政治を回せるシステムとして機能した

合議制による政治運営は安定性をもたらしたが、意思決定の速度が遅くなるデメリットもあった


「得宗家」の名称の由来

Oが北条氏嫡流の家を「得宗家」と呼ぶ理由について質問した。

詳細

O: なぜ北条氏嫡流の家を得宗家と呼ぶのか質問

I: 北条義時の法名に関係していると推測

うえまつ先生: 資料を確認

のぶた先生: 国史大辞典を参照し、義時の法名「徳崇」に由来することを確認

結論

得宗家の名称は北条義時の法名「徳崇」に由来すると考えられる


鎌倉時代の裁判制度

御成敗式目の内容と裁判制度について議論した。

詳細

I: 訴訟制度の仕組みについて質問し、三度の召喚令状について言及

のぶた先生: 御成敗式目第16条を例に挙げ、上級の乱に加わった者の処分について説明

I: 玉川学園のホームページに載っていた現代語訳を引用

結論

時効の概念が存在し、20年経過や為政者の交代により所有関係がリセットされる意識があった

御成敗式目は幕府の裁判だけでなく、次第に社会全体に影響を与えるようになった


年号が頻繁に変わる理由

Mが教科書に多くの元年が出てくることについて質問した。

詳細

M: 教科書に元年がいっぱい出てくる理由について質問

のぶた先生: 天皇の交代、災害発生、疫病の流行などが年号変更の主な理由と説明

のぶた先生: 「歴代天皇の年号辞典」を参照し、具体的な例として家禄、安貞、寛元、宝治などの年号変更理由を紹介

結論

年号変更の主な理由は天皇の交代(大始め)、天変地異、疫病の流行など


北条政子と義時の重要性

Mが北条政子と義時が特に重要視される理由について質問した。

詳細

M: なぜ北条政子と義時が特に重要なのか質問

のぶた先生: 頼朝時代の13人の重臣たちの多くが亡くなる中、この二人が最後まで生き残ったことを説明

のぶた先生: 第二世代が運営していくシステムを作る上で重要な役割を果たした

結論

頼朝の死後、多くの重臣が亡くなる中で北条政子と義時が生き残り、幕府運営の中心となった

個人の能力に依存しない組織運営システムの構築に貢献した


「御成敗」の意味

「御成敗」という言葉の意味について議論した。

詳細

のぶた先生: 「成敗」は処分、裁くこと、採決することを意味すると説明

のぶた先生: 日本国語大辞典によると「取り計らうこと」「処置すること」「裁くこと」「採決すること」という意味がある

結論

「ご成敗式目」は基本的に裁判や処分に関する規範を示したもの

現代ではあまり使われなくなった言葉だが、かつては時代劇などでよく使われていた


アクションアイテム

全員

次回の授業(百ページからの「鎌倉時代の武士の生活」)の準備をする

御成敗式目について資料を確認し、理解を深める

法律の適用範囲が異なる複数の法の併存という中世的特徴について意識する

のぶた先生

朝廷と幕府の関係についての最新の研究成果を確認する

歴史部(2025/11/11)のサマリー

主なポイント

日露戦争について詳細な議論が行われた

与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」の詩について解説があり、これは反戦ではなく非戦の詩であることが説明された

日露戦争の外債募集はイギリス、アメリカ、ドイツが主な資金源だった

日露戦争は有色人種が白人に勝った初めての近代戦争として世界的に大きな影響を与えた



議論されたトピック


日露戦争の経過と影響

教科書77ページから79ページにかけての日露戦争に関する内容を順番に読み合わせながら議論した

詳細

のぶた先生: 日露戦争の内容について説明し、質問に回答した

うえまつ先生: 日露戦争の世界史的な意義について補足説明を行った

N: なぜ日本が日露戦争で勝てたのか質問した

のぶた先生: 他のアジア人ができなかったことを日本だけができたからと説明

うえまつ先生: 1896年のアドワの戦いでエチオピアがイタリアに勝利した例を挙げつつ、日露戦争の特別な意義を説明した

結論

日露戦争は有色人種が白人に勝った初めての近代的な国家間戦争として、アジア・アフリカの民族運動や独立運動に大きな影響を与えた

日本の勝利は国際的に大きなインパクトを与え、日本人に自信をもたらした一方で優越感も生まれた


与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」について

与謝野晶子の詩の背景と意義について議論された

詳細

T: この詩を発表して批判されなかったのか質問した

のぶた先生: 個人レベルでは批判されたが、法的に取り締まられることはなかったと説明

うえまつ先生: この詩は反戦ではなく「非戦」の詩であり、戦争そのものを批判したのではなく、弟の無事を願う内容だと説明した

結論

与謝野晶子の詩は戦争反対ではなく、弟の安全を願う「非戦」の詩として理解すべきである

当時は雑誌や新聞上で批判はあったが、法的な弾圧はなかった


日露戦争の財政と外債

戦争資金の調達方法について議論された

詳細

F: 外債はどこの国が買っていたのか質問した

のぶた先生: 基本的にイギリスとアメリカが主だったと説明

うえまつ先生: 5,000万ポンドのうち1,200万ポンドがフランス、残りの1,300万ポンドがイギリス、アメリカ、ドイツに割り当てられたと補足

結論

日露戦争の外債はイギリス、アメリカ、ドイツが主な資金源だった

高橋是清の功績により外債募集が成功した


明治時代の文学活動と同人誌

与謝野晶子が活動していた文学界について議論された

詳細

N: 与謝野晶子はどのように詩を発表していたのか質問した

のぶた先生: 「明星」という同人誌に発表していたと説明し、当時の文学活動は同人誌発行か新聞投稿が主な発表方法だったと説明した

うえまつ先生: 明星は新詩社という団体の機関誌だったと補足

結論

明治時代の文学者は同人誌や新聞投稿を通じて作品を発表していた

雑誌ごとに派閥が形成されていた


長春以南の鉄道権益について

日露戦争の講和条件に関する地理的な質問があった

詳細

F: 長春以南の鉄道権益について質問した

のぶた先生: 地図を示しながら、シベリア鉄道の分岐点としてのハルビンの重要性を説明し、日本は当初ハルビンまでの権益を求めていたが、交渉の結果長春以南になったと説明した

結論

日本は当初ハルビンまでの権益を求めていたが、交渉の結果長春以南の権益を獲得した

ハルビンは後に伊藤博文が暗殺される場所となる重要な地点だった


租借地について

租借地の概念について質問があった

詳細

T: 旅順・大連の租借権とは何か質問した

のぶた先生: 範囲と権限を決めて一定期間貸すという概念で、軍事的占領とは異なると説明した

うえまつ先生: 現代でも中国が海外投資の見返りに港の使用権を獲得するなど、類似の事例があると補足した

結論

租借権は一定期間、特定の地域の権利を借りる制度である

軍事占領とは異なる概念である


アクションアイテム

のぶた先生

日露戦争の外債の詳細な内訳について調査する

次回は80ページの「韓国併合」から授業を進める

うえまつ先生

次週は世界史実況中継第三巻69ページ、フランス革命後の混乱について授業を行う

歴史部(2025/11/12)のサマリー


歴史部(2025/11/13)のサマリー


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