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執筆者の写真順大 古川

藤原寧子 「光る君へ」人物事典037

【目次】

大河ドラマ「光る君へ」における藤原寧子

キャスト紹介(財前直見)

解説:実際の藤原寧子

藤原寧子年表

「光る君へ」を楽しむ文献リスト


藤原寧子(ふじわらのやすこ):財前直見

藤原道綱の母で、『蜻蛉日記』を書いた人です。いわゆる「藤原道綱母」ですね。

まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。


兼家の妾(しょう)。一人息子の道綱を溺愛している。和歌に長たけており、兼家との日々を「蜻蛉日記」として残した、才色兼備の女性。まひろも幼いころから、蜻蛉日記を読みこんでいる。


第5話で初登場。このとき、50歳くらいです。父親は受領藤原倫寧で、日記文学『蜻蛉日記』の作者です。

父親の名前が「倫寧」(ともやす)であることから、大河ドラマでは、「寧子」(やすこ)いう名前にしたと思われます

道綱を見るときの兼家は、政治家の顔をしていませんでした。寧子の家にいるときだけが、兼家の安らぐときなのでしょうか。なお、寧子・道綱邸は、土御門殿(第5話段階では、左大臣源雅信邸)よりも北西の方に比定されています。


ドラマでは、兼家の枕元で道綱シュプレヒコールをあげたり、まひろたちを煽ったりと、思ったより良いキャラしています。息子道綱餌付けも完璧です。


キャスト:財前直見(ざいぜんなおみ)

1966年生まれの女優です。大河ドラマは、「炎立つ」「義経」「おんな城主 直虎」に出演しています。


実際の藤原寧子

父親は受領藤原倫寧で、日記文学『蜻蛉日記』の作者です。本名は不明です。

ほかに、家集『道綱母集』もあり、『拾遺和歌集』以下の勅撰集に三十八首入集して、中古三十六歌仙の一人となっています。長い間歌人としての名声を保ちました。


時姫のダンナ兼家の浮気相手です。「本朝三美人」に選ばれるほど美人だったといいます。兼家は、寧子と結婚するときは、手紙のやり取りとかの手順をすっ飛ばして、直接寧子の父親に凸って「結婚させて」と言いました。

浮気を続ける夫兼家と浮気相手にいつもイライラしています。

メンヘラで子離れできない系の人で、兼家の本妻の時姫に手紙を出したりしたこともありました。


年表

藤原寧子の略年表を示します。生年不詳です。


936年ごろ?:誕生。

?年:?歳。藤原兼家と結婚。

955年:20?歳。道綱を産む。

995年。60?歳。5月2日、疫病で死去。


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