【目次】
キャスト紹介:古舘佑太郎
藤原通任(ふじわらのみちとう):古舘佑太郎
まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。
藤原済時の息子です。娍子の弟ということで、三条天皇が即位したときに蔵人頭に抜擢されます。
通任は『栄華物語』にボチボチ出てくるんですが、その他ではあまり、、、って感じの人です(なので、以下の記事の出典は基本『栄花物語』)。姉にべったりついている人です。
あ、話題あったあった。ミチカネの娘と結婚します。
「道長が病の際に、これを喜ぶ公卿の一人」には、通任のほか、ドラマ的には意外な人も入っています。
キャスト紹介:古舘佑太郎(ふるたちゆうたろう)
1991年生まれ。東京都出身の俳優、ミュージシャンです。1994所属です。
あ、古舘伊知郎の息子なんですね。
大河ドラマは初出演です。
解説:実際の藤原通任
生年:974年~没年:1039年(約65歳)
『栄花物語』によると「父大臣にも似たまはず、いとおいらかにぞ、人思ひきこえたる」という人だったようです。ぼーっとしていたんでしょうね。道長の『御堂関白記』でも何度か怒られています。
寛和二年
従五位下。
三条天皇が即位すると蔵人頭に任命されます。
娍子が立后される4月段階では、従三位参議兼修理大夫です。
娍子の立后にあたって、父の故済時に太政大臣が贈られるのですが、そのとき、通任は勅使に同行します。
長和二年(1013年)約40歳
従三位参議修理大夫兼備前守です。
長和三年(1014年)約41歳
花山院(元花山天皇)が持っていた小一条第の東にある花山院(東一条家/東家)を伝領します(『小右記』長和三年(1014年)十一月十七日条)。
長和四年(1015年)約42歳
ミチカネ(藤原道兼)の娘の尊子(約31歳)と結婚します。
なお、尊子は父道兼に目をかけられていなかったそうです。まあ、尊子の母(道兼の妻)の繁子は、道兼がまだ生きている992年(尊子は約8歳)には他のオトコと再婚してますからねえ。
約11歳のときに父の道兼が死んだ後、定子ちゃんが引責出家したときに約14歳で一条天皇に入内したことがありますが、ぜんぜん愛されませんでした。
さらに、『栄花物語』によると尊子の呼び名は「暗部屋の女御(くらべやのにょうご)」とあります。
なんか、尊子はすげーツラい人生を歩んでそうです。約38歳で亡くなるし。。。
長和五年(1016年)約43歳
三条天皇が退位して、後一条天皇が即位したときに、敦明親王が東宮となたっときに、通任は外叔父としてワンチャンあったのですが、、、敦明親王がああなります。
京都の三本木五丁目(左京二条三坊三保一三町東・大炊御門東洞院大路の南)の西側に住んでいたようです(「日本紀略」長和五年一二月一〇日条)。
寛仁元年(1017年)約44歳
治安元年(1021年)約48歳
参議大蔵卿です。
万寿二年(1025年)約52歳
重態となった娍子が、当時大蔵卿だった通任の邸に移ってきます。
3月に姉の娍子が亡くなります。小一条院(元の敦明親王)や禎子内親王らとともに、通任も娍子を看取ったようです。
娍子の49日の法事の願主となります。
万寿四年(1027‐1028年)(約54歳)
道長の葬送に、斉信、隆家らとともに供奉します。
長暦三年(1039年)約65歳
亡くなります。
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